【キシリトール中毒】気をつけないと危険!!口腔内ケア用品で命の危険!?
今回はキシリトール中毒について解説したいと思います。
キシリトールは歯のケア用のタブレットやガムなど割と身近に目にするものに含まれています。
口腔内ケア用のキシリトールタブレットや眠気覚ましでキシトール入りのガムなどは食べること比較的多いと思います。
身近にあるキシリトールですが、実は犬にとって大変危険です!
自宅に何気なくキシリトール入りのタブレットやガムを置いておいて犬が食べると、最悪命に関わることもあります。
キシリトールが危険な理由
- 人ではゆっくり吸収され、インシュリンの分泌を刺激しない。
- 犬では急速に吸収され、インシュリンの分泌を促進する。
インシュリンは体の血糖値を下げるホルモンです。したがって、キシリトールを摂取すると、ブドウ糖などとは違い血糖値は上がらず、逆にインシュリンの効果で血糖値が下がってしまいます。
また、摂取した量が多いと急性の肝障害になる恐れがあります。
どのくらいで危険
では実際どのくらいの量を食べると危険かというと
- 0.1g/kg以上で低血糖
- 0.5g/kg以上で肝障害
の危険性があります。
例えば、タブレットやガムは1粒が1gくらいなので、キシリトール100%含有のものだと、10kgの犬では1粒でも低血糖の危険性があります。
キシリトールの含有量は製品よって様々ですが、最近は2、3kg程度の小型犬も多いので、少量でも危険性が高いです。
低血糖の危険性と家でできること
犬がキシリトールを食べると、血糖値が急に下がっていきます。
低血糖は早ければ30~60分で起こることもあります。
逆に12時間以上経過してから低血糖になったしまうこともあるので、2、3日はしっかり様子を見てあげましょう。
低血糖だと
ぐったりしたり、震えたり、酷いと発作が起こります。そのまま放置すると亡くなってしまいます。
自宅でできること
ブドウ糖入りのシロップをなめさせましょう。
ブドウ糖をなめさせることは、あくまで応急処置なのですぐに動物病院に連れていきましょう。
まとめ
キシリトールは比較的少ない量でも中毒になる可能性があります。低血糖や肝障害といった症状がですので、早めに動物病院に行って対応してもらいましょう。