獣医師が”いぬとねこ”について解説してみた。ときどき、ハムスター日記。

犬と猫の病気についてわかりやすく解説します。たまに、ハムスターのかわいい写真を紹介します。

犬と猫の病気

【猫の尿道閉塞】おしっこが出ていないと思ったら要注意!冬場に注意したい尿の病気!?

猫が何度もトイレに行っているがおしっこがでてない。ぽたぽた、尿が漏れ出ているといった時は尿道閉塞の危険があります。特に最近は寒くなっているので、尿道閉塞になりやすくなります。 尿道閉塞とは 尿道閉塞の原因 尿道閉塞の症状 尿道閉塞の治療 フード…

【犬と猫の熱傷】冬には必須のアレでもヤケドの危険⁉身近にある知っておきたい危険なものとは。

最近、少しづつ寒くなってきています。 寒くなってくると、カイロやコタツ、ホットカーペットなどを使うことも多いのではないでしょうか? 今回は冬によく使用する暖房器具などで起こる、火傷(やけど)について解説したいと思います。 ちなみに、動物は寒さ…

【犬と猫のシラミ・ハジラミ症】毛に白いフケのようなモノがついていたら注意⁉

以前シラミ・ハジラミの成虫の写真を載せていますが、今回はシラミの卵の写真を紹介します。 シラミ・ハジラミがいると毛に卵を産み付けます。 なので、毛に白いツブツブがあればシラミの卵の可能性があります! これが実際の卵の写真です。 猫に実際につい…

【犬と猫の直腸脱】もしもの時に知っておくと役立つ家でできる直腸脱の対応とは

直腸脱とはいろいろな原因で直腸が肛門から出てしまう病態です。 直腸脱は少し出ているものから、重度に脱腸してしまうものまで様々です。 重度のものでは、そのままにしておくと腸の粘膜が腐ってしまいます。 なので、もしも自宅で気が付いたらすぐに対応し…

【犬と猫の膀胱炎】絶対知っておくべき膀胱炎のサインと対処法とは?

膀胱炎は膀胱内で細菌などの病原体が増えることなどで様々な泌尿器症状がです病気です。おしっこの様子をみて、いつもと違うといったことがあればもしかしたら、膀胱炎になっているかもしれません。 膀胱炎のサイン! 膀胱炎の原因は? 膀胱炎になりやすい病…

【キシリトール中毒】気をつけないと危険!!口腔内ケア用品で命の危険!?

今回はキシリトール中毒について解説したいと思います。 キシリトールは歯のケア用のタブレットやガムなど割と身近に目にするものに含まれています。 口腔内ケア用のキシリトールタブレットや眠気覚ましでキシトール入りのガムなどは食べること比較的多いと…

【猫の毛球症】グルーミングのし過ぎは危険信号⁉

猫と生活をしていたらグルーミングをしている所をよく見かけると思います。 グルーミングは正常な行動ですが、やりすぎると嘔吐や便秘になり、ひどい時は腸に詰まってしまいます。 たまに、毛玉を吐いていることもありますが、たまに吐く分には問題ありませ…

ホントに安全?犬と猫の麻酔の死亡率は意外に高い⁉

犬、猫を飼ってしばらくすると避妊や去勢を勧められると思います。 でも、手術をするには全身麻酔が必要…。 やった方がいいとは思うが麻酔が心配という人は多いと思います。 なので、今回は犬と猫の麻酔について解説したいと思います。 犬と猫も麻酔が必要!…

【犬と猫の偽妊娠】ウソ、ホント⁉犬、猫は交配してなのに、妊娠する?

今回は犬と猫の偽妊娠について解説したいと思います。 犬を飼っていると1年に1、2回は発情がきます。 偽妊娠とは妊娠していないのに妊娠しているような体や行動の異常がでることです。 そして、偽妊娠は発情後1~2ヶ月くらいで見られることが多いです。 もし…

【犬と猫のノミ症、ノミアレルギー性皮膚炎】犬と猫だけの問題じゃない?人も刺される⁉

今回はノミとノミが原因で起こるアレルギーについて解説したいと思います。ノミが寄生すると皮膚炎やアレルギーの原因になりペットにとっても大変ですが、人も刺されて湿疹ができたり、家のベットやソファーなどの部屋の駆虫や掃除など、人にとっても大変で…

【犬と猫のニキビダニ症(毛包虫症)】

今回は犬と猫のニキビダニ症について解説したいと思います。ニキビダニは犬と猫の毛包内に正常でも寄生している、常在寄生虫です。チワワ、マルチーズ、コーギーやウエスティなどのテリア犬種によく見られます。猫では稀です。 内分泌疾患(甲状腺の病気、副…

【犬と猫のアナフィラキシーショック】ワクチンを打った後、食後に急にぐったりしたりしたことはありませんか?

今回は犬と猫のアナフィラキシーショックについて解説したいと思います。アナフィラキシーとは、IgEを介したⅠ型アレルギー反応(即時型過敏反応)で、症状は30分以内で現れることがほとんどです。 ワクチン接種後にアレルギーを起こしやすい犬種は、小型犬や…

【ヘビ咬傷】散歩中に草むらに入った時に急に痛がったことはありませんか?

今回はヘビ咬傷について解説したいと思います。ヘビは春と夏に多いため、この時期にヘビの繁殖している藪や草むらに入ってしまうと、咬まれてしまうことがあります。毒ヘビの種類としては本州ではマムシやヤマカガシ、沖縄などではハブなどです。 無毒のヘビ…

【犬の膵炎】急にワンちゃんがお腹を痛がって吐いてる、下痢をしているといったことはありませんか?

今回は犬の膵炎について解説します。急にワンちゃんがお腹を痛がって吐いてる、下痢をしているといったことはありませんか?膵炎はいろいろな原因で膵臓が自己消化され、炎症反応がおこる病気です。

【犬と猫の疥癬】

今回は疥癬についての解説をしたいと思います。疥癬はヒゼンダニ科、キュウセンヒゼンダニ科、トリアシヒゼンダニ科に属するヒゼンダニが寄生して発症する寄生性の皮膚疾患です。 ヒゼンダニの顕微鏡像 特徴的な症状は耳介辺縁や顔周り、肘関節部の脱毛と角…

【犬のシスチン結石】

今回は犬のシスチン結石について解説します。シスチン結石は他の結石と同じで結晶が集まって結石になりますが、このシスチン結晶は遺伝性の病気になります。遺伝性シスチナーゼ欠損症を好発しやすい雄犬でよく見られます。イングリッシュ・ブルドッグ、ミニ…

【犬と猫の鉤虫症】犬と猫を飼うときに知っておくべき消化管内の寄生虫

今回はウンチによく出てくる寄生虫の解説をします。以前、いくつか寄生虫について解説していますが、うんちに出てくる寄生虫はまだいっぱい種類があります。今回は鉤虫についてのの解説です。 猫鉤虫の虫卵 この寄生虫は口から卵が入って感染します。その他…

【犬と猫のシラミ・ハジラミ症】人とペットのシラミは一緒?それとも別物⁉︎

今回は犬と猫のシラミについて解説します。シラミは宿主特異性が強く、その一生を宿主上で過ごします。犬に寄生する主なものにはシラミ目のイヌジラミとハジラミ目のイヌハジラミ、猫に寄生するものにはハジラミ目のネコハジラミです。 シラミの顕微鏡像 シ…

【犬と猫の耳ダニ】

今回は耳に寄生するダニについて解説します。耳ヒゼンダニ症はミミヒゼンダ二(Otodectescynosis)が外耳道に寄生することで発症します。 ミミダニの顕微鏡像 ミミダニの顕微鏡像 ミミヒゼンダニは耳の中の耳垢や組織液などを採食しています。また、耳の中で…

【犬と猫のマンソン裂頭条虫】犬と猫を飼うときに知っておくべき消化管内の寄生虫

今回はウンチによく出てくる寄生虫の解説をします。以前、回虫について解説していますが、うんちに出てくる寄生虫はまだいっぱい種類があります。今回はマンソン裂頭条虫の解説です。 マンソン裂頭条虫の虫卵 この寄生虫はカエルやヘビなどを食べることで感…

【犬と猫の尿石症】おしっこがキラキラしている、血が混じることがあるといったことはありませんか?

おしっこがキラキラしている、血が混じることがあるといったことはありませんか? そんな時は尿石症の可能性があります。 尿石症があると膀胱炎をくりかえしたり、血尿が治らなかったり、最悪の場合はおしっこが出なくなってしまうことがあります。 場合によ…

【犬と猫のコクシジウム症】犬と猫を飼うときに知っておくべき消化管内の寄生虫

今回はコクシジウムについて解説します。コクシジウムは原虫と呼ばれる寄生虫です。コクシジウムの症状としては下痢などの消化器症状がでるので、子犬や子猫で下痢が続く場合は、しっかりうんちの検査をしてもらいましょう。 コクシジウムのオーシスト 感染…

【犬と猫のマダニ】マダニを介してウイルス感染⁉︎人獣共通感染症に注意‼

今回はマダニについて解説します。マダニが多いのは春と秋です。近所しか散歩してない方でもマダニがついていることがあるので、草むらによく行くワンちゃん、外に出る猫ちゃんは予防が大切です。 マダニ 上写真は実際のマダニです。1週間くらいかけて血を吸…

【犬と猫の回虫症】犬と猫の寄生虫が人にもうつる⁉

今回は犬、猫に多い回虫という寄生虫の解説をしていきます。回虫は子猫、子犬に多い寄生虫です。ペットショップで購入した子はしっかり駆虫しているので飼い主さんが見ることはほとんどないと思います。ただ、保護した猫ちゃんでは見かけることがかなり多い…

【犬の外耳炎】頭を振ってる、足で耳を描いてる、耳が匂うといった事はありませんか?

頭を振ってる、足で耳を描いてる、耳が匂うといった事はありませんか?そんな時は外耳炎の可能性があります。背景に他の病気がある可能性もあります。場合によっては手術が必要可能性があります。

【前十字靭帯断裂】急に後ろ足を痛がったりすることはありませんか?

急に後ろ足を痛がったり、跛行をするといった事はありませんか?そんな時は前十字靭帯が切れているの可能性があります。背景に他の病気があったり慢性化する可能性があります。場合によっては手術が必要可能性があります。

【犬のレッグ・ぺルテス病】子犬が片方の後ろ足をうまくつかない。股関節のまわりを触ると痛がるといったことはありませんか?

子犬が片方の後ろ足をうまくつかない。股関節の周りを触ると痛がるといった事はありませんか?そんな時はレッグ・ぺルテス病の可能性があります。強い痛みを伴う事もあり、場合によっては骨折してしまう可能性があります。

【犬の椎間板ヘルニア】急に抱っこをしたときに痛がった。うずくまっていて動かない。といったことはありませんか?

ワンちゃんを抱っこしたときに急に鳴いて痛がった。ジャンプしたり、走ったりしていた子が急にうずくまって動かなくなった。ということはありませんか?そんな時は椎間板ヘルニアの可能性があります。悪化した場合には四肢が麻痺して動かなくなったり、排便…

【膝蓋骨脱臼】ワンちゃんが急に後ろ足を痛がったり、気にしたりすることはありませんか?

ワンちゃんが急に後ろ足を上げたり、痛がったりして気にすることはありませんか?そんな時は膝のお皿が外れやすくなっている可能性があります。成長期の場合や長期間そのような症状が続く場合は、骨が変形したり靭帯が切れてしまう可能性があります。

【犬の歯周病】ワンちゃんの歯磨きをしてますか?口の病気は全身の病気につながっている

ワンちゃんの口が匂うなー。歯が茶色くなってきたと思うことはありませんか。実は野生動物はペットと比べると歯石の付着率が低いと言われています。最近はウェットフードやおやつなど柔らかい食べ物が増えています。こういった事が原因で歯に歯石がどんどん…