【犬と猫の慢性下痢】なぜか、なかなか下痢が治らない。よくお腹をこわしてしまう。ということはありませんか?
うちの子は何か少しべんがゆるいな、すぐ下痢をしてしまうなと思うことはありませんか?今回は犬、猫の下痢がなおりにくい時にどのようにすればいいのか?どんな病気の可能性があるのか?解説してみたいと思います。
目次
下痢は大きく急性下痢と慢性下痢に分けられます。慢性下痢は一般に3週間以上にわたり下痢がつづくときに言われます。今回は慢性の下痢について、どういったものがあるか、どう対応すればいいのか解説していきたいと思います。
慢性の下痢って何でおこるの?
食べ物(食物アレルギー、食物不耐性)
ご飯が合わないことは、多いかもしれませんね。食物アレルギーは皮膚が痒くなったりするイメージがあると思いますが、実は20%くらいは下痢などの消化器症状がでます。なにか、下痢が続くなと思うのであれば、まずご飯を変えてみると言うのがいいかもしれません。
抗生剤
薬が合わなくて下痢をしてしまうというのは、よく聞くと思います。しかし、今回お話するのは抗生剤を飲むとなぜか治る下痢です。原因は不明な点もあるみたいですが、抗生剤を飲むと良くなるがやめると再発するという下痢は抗菌薬反応性腸症というみたいです。
炎症性、腫瘍
やはり高齢になってくると消化管の腫瘍の頻度が増えてくるように思います。なので、高齢で下痢がなかなか治らないというときは、ぜひ動物病院で検査を受けてください。その他には炎症性腸疾患といったような消炎薬や免疫抑制療法に反応する疾患もあります。
その他の原因
消化器の病気以外にも、肝臓や腎臓、膵臓の病気でも下痢になります。アジソン病といったホルモン病でも下痢は起きるので、長引くときは動物病院で血液検査もお願いしてみましょう。また、急性の下痢でも出てきましたが、寄生虫が見つけられていないこともあるので、繰り返しの便検査や外部の検査会社に便の検査を依頼することも大切でう。
緊急性のあるものは...
急性の下痢と違ってあまり緊急性があるものは少ないかもしれません。しかし、病気が長引いてる分だけ、体力も消耗しているので、元気や食欲がなければ早めに動物病院へ行きましょう。また、アルブミンという体の中のタンパク質が低くなるときもしばしばあり、お腹に水が溜まってくるので、そんなときも早めに治療が必要です。
まとめ
下痢が長引いたときは元気食欲があれば、まずはごはんの変更でよくなるかもしれないので試してみてもいいかもしれません。また、急性の下痢と違いあまり緊急性はないことが多いです。しかし、逆に腫瘍など治りにくい病気も多いのですこし厄介かもしれません。
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