【犬と猫のニキビダニ症(毛包虫症)】
今回は犬と猫のニキビダニ症について解説したいと思います。ニキビダニは犬と猫の毛包内に正常でも寄生している、常在寄生虫です。チワワ、マルチーズ、コーギーやウエスティなどのテリア犬種によく見られます。猫では稀です。
内分泌疾患(甲状腺の病気、副腎の病気、糖尿病など)や腫瘍、薬(ステロイドなど)、栄養不良、加齢で免疫力や皮膚の状態が悪いとニキビダニが増えて症状がでてしまいます。
症状
顔や四肢に脱毛や毛穴に沿って鱗屑(フケ)といった症状がでます。痒みはあまりないようです。
治療
治療はシャンプーや薬になります。飲み薬はいろいろ種類がありますが、ノミ・ダニ予防薬(ネクスガード、ブラべクトなど)で治療ができます。補助的にケラトラックスなどの皮脂を落とすシャンプーを使うと効果的です。
まとめ
子犬や子猫の場合は免疫力がしっかりしてくると、自然によくなってくることもあります。1歳をすぎてもよくならない子はしっかり治療してあげましょう。高齢の犬や猫は他に免疫が下がる病気になっている可能性があるのでしっかり検査しましょう。