【膝蓋骨脱臼】ワンちゃんが急に後ろ足を痛がったり、気にしたりすることはありませんか?
ワンちゃんが急に後ろ足を上げたり、痛がったりして気にすることはありませんか?そんな時は膝のお皿が外れやすくなっている可能性があります。成長期の場合や長期間そのような症状が続く場合は、骨が変形したり靭帯が切れてしまう可能性があります。
膝蓋骨脱臼とは
犬の膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が外側や内側にズレてしまう病気です。外傷でなることもありますが、基本的には先天性(進行性)のことがほとんどです。そして、小型犬が罹患していることが多いです。内側に外れる内方脱臼はトイ・プードル、チワワ、ヨーキー、ポメラニアン、マルチーズなどのトイ種や柴犬に多くみられます。外側に外れる外方脱臼は頻度は多くないですが、L・レトリーバー、バーニーズ、ハスキーなどの大型犬に多く発生します。
治療
膝蓋骨脱臼にグレード(重症度)があり、それにより治療法が異なりますが、足が使えないくらい痛がったり、成長期で骨の変形の可能性がある場合など重症でない限り手術を行わないことが多いようです。グレードは1から4まであって、1が一番軽症です。
グレードが1や2の場合はたまに足をあげることはありますが、日常生活に支障が出ることは少なく、痛み止めで様子を見ることがほとんどです。
日常生活での注意点
まず、大切なのは体重管理です。人でもそうですが、肥満だと膝に負担がかかりやすく関節での炎症が悪化します。そして、運動制限も大切です。過度な運動は膝への負担になりますので、30分くらいの運動に止めておくのがいいでしょう。サプリメントも関節ケアとしては大切です。もし、一時的に痛みがひどいときは鎮痛薬を使ってあげましょう。歩き方を観察して異常があれば早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
先天性のことが多いのでペットショップで購入する時はしっかり確認した方がいいでしょう。日頃のケアが大切ですので、体重管理をしっかりして、サプリメントなどを合わせて使用するのがいいでしょう。